yuanzi の徒然日記

G.G.世代旅好きオバサンが綴るブログです

館林市つつじが岡公園と茂林寺

分福茶釜茂林寺と五つ葉のクローバー

 

先日、群馬県館林市つつじが岡公園の「つつじまつり」(4月10日~5月15日開催)へ行って来た。「つつじまつり」が終了間近だったせいか、ツツジの花は殆ど終わりで、訪れる人もまばらだった。

本来なら赤・黄・白・薄紫など色とりどりのツツジが咲いて、とっても綺麗なのに・・本当に残念!

 

この公園内で見られるツツジは50品種以上。薄茶色に見えるのは、咲き終わって枯れている花。

 

つつじが岡公園の北側には、東西に細長い「城沼(じょうぬま)」がある。沼というより湖のように見える。

沼北岸に見えるのは「つつじ伝説」を伝える善長寺。

 

城沼は館林城の建つ台地を取り囲む外堀の役目をし、「守りの沼」となった。この城は、江戸時代第五代将軍徳川綱吉が城主だった時期もあるそうだ。現在「館林城跡」が残っている。

 

夏には蓮の花が咲き水面を彩るそう。

 

このツツジは見頃。

 

公園内に立っている狸の親子。

 

 

 

公園内にある狸の置物を見て、館林には茂林寺があることを思い出した。ツツジの花は空振りだったけど、すぐに気を取り直して茂林寺へ向かった。車を走らせ10分ほどで「茂林寺」に到着。

 

車を停めたところで見かけた植物。何の木だろうか?

 

茂林寺」へ行くまでの参道沿いには、お土産物屋さんが並んでいる。お店には狸の置物がたくさん売られていた。

このような狸の置物や絵が茂林寺境内はもちろんのこと、館林のあちこちで見られる。

 

茂林寺」は、日本のおとぎ話『分福茶釜』で知られる古刹。誰でも一度は絵本で読んだ記憶があるだろう有名なお話で、茶釜から顔や手足を出して綱渡りする狸の姿が目に浮かぶ。

 

最初に瓦葺の門をくぐる。

茅葺の山門へ向かう両側にずらりと並んだ狸さん、参拝者をお出迎えしてくれる。

茅葺の山門。

 

本堂↓ 本堂の屋根も茅葺で、おとぎ話に登場してくるお寺の趣そのもの。でも、本堂前や周囲に大きな木が茂っていて、全体像が写真に撮れなかった。

本堂に“ぶんぶく茶釜“が所蔵されていて、有料で見学することが出来ると一緒に行った友達が教えてくれた。早速その茶釜を拝もうとしたら、その日の内部見学はお休みだった。またまた空振り・・😭。

これは分福茶釜のモデルとなった茶釜なのかな?

 

本堂前の立派な枝垂れ桜の木。こんな大きな枝垂れ桜の木は初めて見た。

 

群馬県指定天然記念物「ラカンマキ」の木。樹齢550年以上とは凄い! 歴史の深さを感じる。

 

茂林寺は、TVアニメ『宇宙よりも遠い場所』で取り上げられたそうで、アニメファンの聖地にもなっているそうだ。境内にそのポスターが貼られていた。

 

その後、茂林寺のすぐ近くにある「茂林寺沼及び低地湿原」へ。

湿原に生える沼茅(葦)は、茂林寺の本堂や山門の葺き替えに利用されてきたそうだ。

 

この湿原は、もともとカキツバタで「真っ青だった」そう。しかし近年、湿原の乾燥化や外来種によって、その数が減少してしまった。現在そのため、カキツバタの保護保全に努めているそうだ。いつの日か、そんな真っ青な光景を見てみたい。

 

木道を少し歩くと、沼の畔に出る。

この辺りに巣があるのか、ひな鳥のような鳴き声が聞こえていた。

この沼や低地湿原には希少種の動植物が多く生息し、その原風景と信仰の拠点となる茂林寺が「祈りの沼」の景観を醸し出している。

 

館林では人里の近くに多くの沼に出会うことが出来る。人々の暮らしと深く結びつき、人が沼を活かすことで良好な環境が保たれ、文化が育まれてきた「里沼」である。

※令和元年度に日本遺産「里沼」に認定されました。

 

館林は百年以上前から麦作が盛んだった地で、江戸時代には館林藩から将軍家へ小麦粉が献上された。また、正田醤油日清製粉の創業地としても有名。

 

 

さて、昼ご飯を食べに茂林寺近くの『もり陣』という、うどん屋さんに入った。

 

この『もり陣』さんでは、百年小麦にシルクパウダーを練り込んで作った「まゆ玉うどん」が食べられる。

うどんは少し細め、シルク入りなので光沢があり、もちもち食感で喉越しが良く美味しかった。

※「百年小麦」:館林発祥の日清製粉で地元産100%の小麦を挽いたブランド小麦粉。

 

このお店の駐車場脇に、店主が長年育てているシロツメクサが青々と生えている。その中に四つ葉や五つ葉が目立つということで有名になっているそうだ。店主のお話を聞くと、ここまでに育て上げるのは大変だったようだ。

 

人懐っこく話好きな店主さんが、「いいことあるから摘んでいいよ。」と言ってくれたので、私達も遠慮なくいただくことにした。

驚いたことに四つ葉どころか、五つ葉も簡単に見つけられるくらいに沢山あるのだ。そのクローバー🍀は、「輪ちゃん」と名付けられている。

家で押し花ならぬ押し葉にした五つ葉のクローバーと、お店でいただいた専用の袋。

いいこといっぱいありますように!

 

帰りの道すがら周りに広がる小麦畑は、まるで秋の風景かと見間違えてしまう一面黄金色! 初夏に収穫をむかえる冬小麦だそうだ。日本でこんな麦畑の風景を見たのは、幼い頃以来かも・・。

 

今、戦争や異常気象により世界的な小麦不足に陥っているそうです。この風景を見て、日本国内でもっともっと生産してほしいなと思いました。