yuanzi の徒然日記

G.G.世代旅好きオバサンが綴るブログです

爽やかな八月のイギリス旅行②

イングランド中央部から湖水地方

 

コッツウォルズを後にして、「ストラトフォード・アポン・エイヴォン」へ移動。

 

ストラトフォード・アポン・エイヴォン」は、文豪ウィリアム・シェイクスピアの故郷。中世は商業都市として栄え800年以上の歴史をもつ町。イギリスらしいチューダー様式の木組みの建物が多いのが特徴的で、静かでのんびりとした雰囲気の町だ。

そして、この町はシェイクスピアにまつわる観光スポットが目白押し、シェイクスピア一色と言っていいほどだ。

 

到着後、その日のホテル「ホワイトスワンホテル」にチェックイン。

 

ホテル前の広場にある「The Shakespeare Memorial Fountain」(アメリカン・ファウンテンとも呼ばれる)。

 

早速、観光開始。ヘンリーストリートにある「シェイクスピアの生家」へ徒歩で向かう。この通りは歩行者天国

 

通り沿いにあるお店。早くもクリスマスグッズが・・。

お店の名前『Nutcracker』というクリスマスショップ。年中クリスマスグッズが揃うお店だとか。入口にはくるみ割り人形が立っている。

 

これはどの角度から撮ったのか? お花が綺麗に植栽されている。

 

通りから見た「シェイクスピアの生家」↓ 内部は撮影禁止だったのか写真がない。

 

シェイクスピアは、1564年にこの場所で生まれたと言われている。この建物は19世紀に改修され、内部は小さな博物館のように当時の生活の様子が再現されている。

彼の父親は革手袋職人を本業としながらも羊毛や金貸し事業で富を築き、町長の地位にも就いた地元の名士だったそうだ。しかし、後に失職する。

 

手入れが行き届いた裏庭へ出る。

 

裏庭では、ちょうどシェイクスピアの名作の一場面が俳優さんによって演じられているところだった。

その俳優さんはドクロを持っていた。演じていたのは『ハムレット』かな?

 

お庭で見かけた植物。

 

木組みの建物がずらりと並ぶ街並み。

 

この地で最古のパブ「ギャリック・イン」。パブを示す丸い玉(bush)が吊るされている。

昔のイギリスのパブは2階が宿屋を兼ねていて、その時代に「酒売ってます」という目印としてbushを吊るしたそう。

※辞書を引くと、bushは「酒屋の看板」という意味が載っています。

 

「ギャリック・イン」の右隣りに「ハーバード・ハウス」(アメリカ国旗が掲げられている)がある。

ここはアメリカのハーバード大学創設者ジョン・ハーバードの母親が暮らしていた家だそうだ。

 

この後、町の東側に位置するエイヴォン川へ。川の畔に立つ「ロイヤル・シェイクスピア・シアター」。

 

エイヴォン川の「リバークルーズ」。

 

窓越しにナローボートが見える。

 

前方に「ホーリー・トリニティ教会」の尖塔が見える。この教会の内部には、シェイクスピアや彼の妻アン・ハサウェイの墓がある。

エイヴォン川には白鳥の姿も。

 

その後、歩いて「ギルド教会」へ。

 

教会内部のステンドグラス。

 

微かに壁画が見られる↓。宗教改革で16世紀に塗りつぶされたものを19世紀以降除去が進められ、往時の壁画が見られるようになった。

 

ギルド教会に直結している「Shakespear's Schoolroom & Guildhall」。シェイクスピアが通った学校と言われている。この学校は今も現役で「エドワード6世グラマースクール」。

 

ギルド教会の四角い塔の付近。

 

このギルド教会の向かい側に位置するのは、「ナッシュの家とニュー・プレイス」。

 

「ナッシュの家」は、シェイクスピアの孫娘エリザベスが夫トーマスと一緒に住んだ家。春になると外壁いっぱいに藤の花が咲き誇るそうだが、なんとこの時期(8月)も少し咲いていた。

 

広い庭には色とりどりのお花が咲いていた。ギルド教会も見える。

 

この庭園には、シェイクスピアが引退後ロンドンから故郷に戻り、亡くなるまで過ごした家「ニュー・プレイス」があった。当時はストラトフォードで2番目に大きく設備を備えた家だったそうだ。しかし、18世紀に当時の家主が取り壊したため、現在は土台しか残っていない。

 

「ニュー・プレイス」の発掘が進められているところだった。

 

お庭に実っていた果実。

 

この近くにシェイクスピアの娘スザンナとその夫で医者のジョン・ホールの家「ホールズ・クロフト」もある。

 

ホテルまで歩いて帰る途中見られた紫陽花。日本人から見れば季節外れだが・・。

 

相当古い建物なのか、壁が歪んでいる。

 

 

翌日は列車でイングランド北部の「湖水地方」へ。因みに、列車は鉄道パス「ブリットレイル・イングランドパス」を利用した。

列車はバーミンガムで乗り換え、湖水地方ウィンダミアまで。ウィンダミア駅近くのホテルで一泊した。

 

ホテル周辺。

 

 

翌日は湖水地方の観光。湖水地方は多くの湖と山々が連なる国立公園で、その美しい自然は世界遺産にも登録されている。

 

水と緑の美しい景色を求めて国内はもちろん世界中から観光客が訪れる。また、馬や羊などを放つ牧草地もたくさん見られ、美しい田園風景も広がっている。

 

このような美しい自然が人に与えた影響も大きく、この湖水地方を愛した名立たる文学者たちを生み出している。『ピーターラビット』の作者ビアトリクス・ポターもこよなくこの地を愛した一人だ。

 

ニア・ソーリー村に移り住んで、『ピーターラビット』シリーズを書き上げたコテージ「ヒル・トップ」↓。

 

ヒル・トップ」に咲く花々。 銀梅花(マートル)↓

 

土産物店ではピーターラビットの商品がずらりと並んでいる。

 

ニア・ソーリー村の「ヒル・トップ」周辺の景色。

 

次は、ニア・ソーリー村からホークスヘッドにある「ワーズワース・グラマースクール」へ向かった。

英国ロマン派の詩人ワーズワースが通った学校(16世紀創建)。彼はわずか8歳で母親を亡くし、それを機にこのグラマースクールに入れられた。ケンブリッジ大学入学までの8年間をこのグラマースクールで過ごしたそうだ。現在の内部は博物館になっていて、教室の机には彼の彫った落書きの跡が残っている。

 

グラマースクール近くの丘の上にある教会。

 

付近で見かけたヒースの花。

 

近くには「ビアトリクス・ポター・ギャラリー」もある。

 

また、周辺にはお店やギャラリーがたくさん。

 

看板には日本語も。           可愛い! 背後には紫陽花。

 

素敵な路地。

 

その後、湖水地方の美しい景色を見学し、その日宿泊するマナーハウスへ向かう。

 

車窓からの景色。

 

マナーハウスからは、③で紹介します。