yuanzi の徒然日記

G.G.世代旅好きオバサンが綴るブログです

爽やかな八月のイギリス旅行①

サンデーロースト

 

連日の猛暑の中、コロナ禍の中、日本ではオリンピックが開催され、今日が最終日となりました。多くの日本人選手の活躍にはとても感動します。でも、一方でコロナ感染者数が急増していることも事実で、なかなか複雑な心境です。

 

 

さて、8月のこの時期になるとイギリス旅行を思い出す。この時期のイギリスは、日本のような猛暑もなく湿度も低い。様々なお花や果実で溢れ、本当に爽やかないい季節。

 

この12日間のイギリスへの旅は、当時所属していたボランティアサークルの仲間達とのグループ旅行だった(2010年8月)。

 

東京からロンドンまでのフライトはバンコク経由、機内からは富士山が見えた。

 

到着地ロンドンで最初に受けた衝撃は、街を歩いていると移民らしき人達の数の多さだった。「ここは本当にイギリス?」と思ってしまった。観光シーズンなので外国人が多いのはもちろんだが、住んでいる人か観光客かは何となく区別できる。

大都市ロンドンだからこそ、それは特に顕著だったかもしれない。

 

そんな衝撃もなく本来のイギリスらしさを感じることが出来るのは、やはり地方だ。旅程4日目に人気の「コッツウォルズ」へ皆で移動。

 

コッツウォルズ地方には、かわいらしい村が点在する。その一つ「ボートン・オン・ザ・ウォーター」へ貸し切りバスで向かう。

 

「ボートン・オン・ザ・ウォーター」へ到着し、その日のお宿、蔦の絡まる素敵なB&Bにチェックイン。

 

お部屋は全体的に淡いピンク色で統一され、花柄の寝具など可愛くて女性好み。

 

エレベーターがないのが難点だけれど、重いスーツケースはオーナーさんが部屋まで運んでくれた。とてもフレンドリーで感じのいいオーナーさんだった。

 

 

さて、荷物を置き少し休憩した後は、早速「ボートン・オン・ザ・ウォーター」の中心部に徒歩で向かう。

 

どの建物も蜂蜜色のコッツウォルズストーンが使われている。

 

中心部を流れるウィンドラッシュ川、流石にシーズン中とあってこの人出。子供達は川

に入ってはしゃぎ、大人達は思い思いにくつろいでいる。

 

カフェや店の軒先、窓辺にはペチュニアサフィニアなどの花で綺麗に飾られている。本当に素敵‼

 

さらに川沿いの通りを進むと「モデル・ヴィレッジ」がある。

 

ここは、この村を正確にミニチュア版にした所。各建物に使われている石もこの地方でとれるコッツウォルズストーンだそうだ。

石橋の上に人が立つと、このサイズ。

 

村で見かけた果実。

 

さて、その日の夕食に数人で出掛けた。B&Bの近くのレストランへ行ったら同じグループの仲間達も沢山来ていた。

混み合うレストランの奥へ進んでいくと、私達のB&Bのオーナーさん家族も来ていた。

 

その日は特別に用意されたテーブルにローストした肉が三種類あって、それを切り分けてくれる給仕の男性(おじさん)もいた。先に付け合わせの野菜を大皿にとって、そのおじさんの前に行き希望の肉を切り分けてもらう。どれも美味しそう!

私達はしっかり三種類の肉を皿に盛ってもらった。おじさんは、そこにぽ~んとヨークシャープディングも載せてくれる。そして好みのソースを自分でかける。

とっても美味しかった!

 

当日は地元客で賑わっていたが、私達日本人に対しても、おじさんはニコニコ笑顔で気前よく肉を切り分けてくれた。そんな印象が私の記憶の中に残っている。

それから、何か違うぞと感じたことがあった。来ている人達が何となく小綺麗な服装で家族揃って来ていること。その時は「田舎は皆そうなのかな⁉」と思った。

 

ところが、帰国して大分経ったころ、それが「サンデーロースト」というイギリスの習慣であることを知った。PCの中に残っていた旅程表で確認すると、その日は日曜日と合致したのだ。

※これは実際に食べた「サンデーロースト」ではありません。

ポテト・野菜・ヨークシャープディングがつくところは同じです。

 

サンデーローストとは、イギリスの伝統的な食事で日曜日に供される。地主が農奴に一週間の働きを労って、毎週日曜日に雄牛のローストを与えたことが発祥だそうだ。

 

一般的に言われる「イギリスの食事はまずい」、そんな先入観を私も行く前までもっていた。ところが、実際行ってみれば決してそんなことはなかった。

「フィッシュ&チップス」もとても美味しかったし、「イングリッシュ・ブレックファスト」も美味しかった。

 

豚の血を混ぜて作られる「ブラックプディング」は、レバーの味がすると言われる。でも、私はレバーが苦手だけれど、美味しく食べられた。

ブラックプディングが添えられている「イングリッシュ・ブレックファスト」↓

 

調べてみると食事がまずいと言われるようになった様々な原因が挙げられている。なるほどと納得がいく理由が挙げられているが、旅行中に食べた限りではどれもこれも美味しかった。

こればかりは予想が外れて嬉しかったことだ。

 

さて、翌日はB&Bのオーナーご夫妻が作ってくれた朝食を食べた。カリッと焼いた薄切りのトーストがスタンドに立てられて出される。これもイギリス式なんだと、目新しいことに感激しながらいただいた。朝食には焼きトマトも必ずついてくる。

しかし今では、このようなボリュームのある朝食は、一般家庭ではあまり食べられていないようだ。

 

 

この日は、「ストラトフォード・アポン・エイヴォン」へ移動。

 

この後は、②で紹介します。