yuanzi の徒然日記

G.G.世代旅好きオバサンが綴るブログです

雨にぬれた台湾の老街

三峡老街&鶯歌陶瓷老街

 

梅雨の間に雨に降られた旅行記を書こうと思っていたのに、今年はもう関東地方の梅雨が明けてしまいました。

 

旅行中雨に降られることはよくある。特に台湾では、台風の直撃を受けたこともあったし、旅行中ずっと雨なんてこともあった。また、真夏に行くとほぼ毎日のようにスコールにあう。

 

※年間を通して日本より雨量が多い台湾ですが、今年は50年に一度の大干ばつが台湾を襲い深刻な水不足になりました。そのため断水など水量制限が行われました。今は梅雨の影響もあって水不足は緩和されたようです。

 

台湾旅行で台風に遭った時、宿泊した「高雄圓山大飯店」のロビーに置かれていた台風の動向図。台風の名前が「薔蜜(JANGMI)」と書かれている。台風なのに素敵な名前。

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各部屋の前のバルコニーは雨で濡れている。

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※2007年9月の台湾旅行。台風が夜中に台湾を通過していき、翌日、各地の被害状況がTVで放映されていました。私達も街路樹が根こそぎ倒れているのを見ました。

 

 

 さて、この三峡と鶯歌も雨に降られた旅だった。(2012年11月)

 

台北からMRT板南線に乗り永寧駅で下車し、バスに乗り換えて三峡まで行った。

 

※この時は板南線の終点が永寧駅でしたが、現在は「頂埔駅」まで延び、そこからも三峡へ行くバスに乗れるようです。

 

三峡に着くと、このように三峡河の水は土色に濁っていた。

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東屋が立つ「長福橋」を渡る。この橋は渡った先にある祖師廟の参拝用なので、車両は通行できない。

 

橋を渡り終えると「金牛角」の看板が・・。これは三峡の名物「台湾風クロワッサン」。そのパンをコーン代わりにしたソフトクリーム🍦も名物。

私はソフトクリームを食べてみたが、やはりソフトクリームには普通のコーンの方が合う。金牛角はパンだけで食べた方が美味しいかも。

 

「三峡祖師廟(清水厳祖師廟)」は、三峡の見所のひとつ。

 

残念ながら廟の中の写真を撮ってなかったが、この廟は1769年創建で、台湾で最も美しい彫刻を誇る祖師廟だそうだ。二度の損壊に遭っているが再建され、また更に地元出身の芸術家・李梅樹の企画設計により修復された。

 

三峡と鶯歌は、台湾を初めて旅行した時にツアーで訪れたことがある。その時に、この祖師廟の繊細な彫刻に圧倒された。当時は日本人が訪れると、ある老人が流暢な日本語で丁寧に説明をしてくれた。

 

「福安宮」↓ 

 

綺麗な装飾が施されている。破風の部分の青い色がとっても綺麗。

 

「三峡老街」へ到着。赤レンガ造りの建物がずらりと並ぶ通りへ入って行く。

三峡は清代後半に水運の便を利用し、地産の茶葉・染物・樟脳などの集散地として栄えた街。

 

この百年前の古井戸は、老街の入口付近にあったようだ。

 

文字通り金の牛角だ。(台湾風クロワッサンのお店)

 

三峡が栄えていた頃、勢いを見せていた産業は藍染産業で、『染』の文字が書かれた石の表札が沢山残っている。

 

でも、下のお店を覗くと全く違う職種の店。そんな建物が多い。

 

ちょっと寂しさも感じるが、こんな風に雨に濡れしっとりとした老街の風景がいい。

 

100年前の繁華街である三峡老街は、日本統治時代に入ってから完成した。和洋中が融合した建築だそうだ。しかし、老朽化が目立ち始め、2007年に政府によって大規模な修復が行われた。

2000年以前に初めて訪れた時とは、やはり大分違った印象を受けた。観光地化してお店が土産物店へと変わってしまっていたのだ。

 

 

鶯歌へ向かうバス停を探している時に「三峡公有市場」を見つけた。

 

鶯歌へ行くバス停がなかなか見つけられず、少しうろうろしてしまった記憶がある。やっと見つけたバス停で待っていた女性に確認すると、その女性も鶯歌へ行くと言う。

バスを待ちながら、その女性にいろいろ聞かれた。私達が2泊3日で旅行に来たことを話すと、短期間の旅行が彼女にはとても信じられなかったようで、「本当に旅行で来たの?」と言わんばかりに何度も同じことを聞かれた。または、中国語が通じてないと思ったのかもしれないが・・。

最後に「本当は知り合いに会いに来たんでしょ?」と聞かれたので、噴き出してしまいそうだった。

そんな地元の人との楽しいやり取りはよく記憶に残っている。

 

 

老街散策から1時間もしないうちに嘘のように晴れ渡った。

このさきに「陶瓷博物館」が見える。どうやらこの辺りでバスを降りたようだ。

 

「鶯歌陶瓷老街」、台湾随一の陶磁器の街。石畳の道路の両側には陶磁器のお店がたくさん軒を連ねている。

 

陶器好きの私は、好きなタイプの茶器が並ぶお店の前でしばらく立ち止まり悩んだ。台北市内でも買えるが、きっとこちらの方が安く買えるだろうと思うと悩む。でも、傍らで迷惑そうな顔をして立っている夫がいたので諦めた。

 

 

台北市内へ戻り、通りがかった時に見た「台北市立建国高級中学」。赤レンガ造りの立派な建物だ。

台湾最古の公立高校で、設計は日本人の近藤十郎。戦前「台北一中」の略称で呼ばれ台湾筆頭の中学校として知られていた。数多くの著名人を輩出し、現在でも最難関のエリート男子校だそうだ。

 

翌日、帰国までに時間があったので、二二八和平公園の中にある「国立台湾博物館」へ行った。立派なギリシャ風の建築。

 

台湾には老街と呼ばれる街が沢山ある。台湾への渡航回数は割と多いのに、まだ行ってない老街が多い。これからは老街巡りを是非してみたい。

(終)