yuanzi の徒然日記

G.G.世代旅好きオバサンが綴るブログです

異国情緒漂う厦門と福建土楼を訪ねる旅②

海上の花園 コロンス島

 

厦門2日目は、厦門島の西南に浮かぶ小さな島「コロンス島(鼓浪嶼)」へ。

 

海沿いの朝の風景。女性たちが小さな太鼓を身に着け、演奏しているところかな?

海沿いの遊歩道を歩いている時、籠いっぱいのランブータンを天秤棒で担いで売り歩く女性の姿を見た。南国の雰囲気を感じる!
ランブータンは夏の果物なので、私の記憶違いでドラゴンフルーツだったかも・・。とにかく赤く毛で覆われているトロピカルフルーツであったことは間違いありません。

 

コロンス島へ渡るフェリー乗り場へ向かって歩いて行く。

コロンス島を目の前に望む「鷺江賓館」。

このホテルの横に延びる「中山路」↓。この通りは厦門の繁華街。

 

フェリーに乗船し、いよいよ「海上の花園」と言われるコロンス島へ。

※この当時は「輪渡碼頭」からの乗船でしたが、2015年以降厦門市民以外は「東渡郵輪碼頭」からの乗船になったそうです。

 

遠ざかる「鷺江賓館」。

 

「コロンス島」↓ 高層ビルがなく、厦門島とは異なる景観を見せている。

コロンス島の岬に立つ「鄭成功」の巨大像(高さ15.6m)が見える。近くの金門島や台湾の方角に向いて立っているそうだ。

 

鄭成功」は、中国人の父・鄭芝龍と日本人の母・田川マツとの間に長崎の平戸で誕生した。7歳まで日本で育ち、父の故郷福建に移る。

明朝末期、漢民族の明朝再興と満州族清朝打倒を掲げてコロンス島などを拠点にした。また、台湾に進攻し、支配していたオランダを追い出した英雄としても知られている。日本では、近松門左衛門浄瑠璃国性爺合戦』で知られている。

 

さて、10分ほどでコロンス島に到着。

 

コロンス島は周囲約6kmの小島。1842年のアヘン戦争後の南京条約厦門の開港が余儀なくされると、対岸のコロンス島には共同租界地が形成された。欧米諸国や日本が領事館・学校・教会・病院などを建設したことから、租界地特有の洋風建築があちこちで見られる。また、富裕華僑の別荘なども多く見られる。

コロンス島は、2017年にユネスコ世界遺産に登録されている。

 

島内は一般車両の乗り入れが禁止されているので、歩いて見学。

 

この場所は、グーグルマップによると「ドイツ領事館遺址」となっている。「NAYA公寓」、「HOTEL」の文字が見えるので、2008年当時はそのように利用されていたのだろう。

この道路の反対側には、「旧英国領事館」がある。(写真には撮ってなかった😭。)

 

もう少し行くと、「旧日本領事館・警察署」↓の建物がある。

荒廃が進んでいるように見えるが、レンガ造りの立派な建物だったことだろう。警察署には、地下監獄もあったそうだ。

福建省人民政府によって建てられた「日本帝国主義厦門領事館 警察署地下監獄」と書かれた石碑がある(左)。 ・・・何とも複雑な心境。

この人は、この建物に入って行く。人が住みついているとのことだ。

 

ガイドさんが、途中で売られている果物について説明している。

棗とレンブかな?

 

写真は夫が撮ったので、説明がつかないものも多い😭。

「天主堂」の横を通って行くところだろう。

このような通りをぞろぞろと歩いて行く。中国人の団体客が多い。

 

コロンス島の住人は音楽好きで知られており、音楽関連の建物や博物館も多い。また、時折どこからかピアノやバイオリンの音色が聞こえてくる。「ピアノ島」また「音楽の島」とも呼ばれている。

「コロンス島コンサートホール」↓

 

海に囲まれたコロンス島には、こんな光景も見られる。海鮮レストランの前かな?

 

 

この建物は「旧オランダ領事館(?)」だそう。一階には色んなお店が・・。

※グーグルマップによると位置的には合うが、確認はできませんでした。

こんな光景も・・。

 

 

大きなガジュマルの木の横を通り抜けると、オレンジ色の建物と尖がりの塔が見えてくる。「厦門音楽学校」だそうだ。

 

この近くで、こんな光景も・・。

 

向こうに見える岩山は「日光岩」↓。 この岩山に登ると、コロンス島と対岸の厦門の街を見渡せる絶景を見ることが出来る。残念ながら私たちは、そこまで行かなかった。

こんな景色が見られるはず。

 

島内は環境保護のため車・バイクは走行禁止だが、電動車はOK。観光客を待つ電動カート。

 

島の南部に位置する「菽荘花園」へ。向こうに音楽学校の建物が見える。

 

「菽荘花園」は、1913年台湾の富豪・林爾嘉によって造られた庭園。もともと林爾嘉の個人的な別荘だった。庭園は、自然の地形を巧みに利用して設計されているそうだ。

 

「日光岩」↓を望む。 この橋は「四十四橋」と呼ばれる。

 

園内には「鋼琴(ピアノ)博物館」がある。中を見学した記憶はあるが、建物の写真がない。

 

 

次に向かったのは「海天堂構」。ここは、フィリピン華僑・黄秀烺が、1921年に建てた別荘。中国・西洋の融合した建物。

建物の上から見たところ。

どの建物だったか忘れたが、ここで人形劇を鑑賞した。

 

夫は、この人形劇がコロンス島で一番の思い出だと話していた。洋風建築が建ち並び異国情緒を感じるコロンス島だが、このような中国らしい文化に触れることの方が、中国に来たという感動を覚えるのだろう。

 

コロンス島の観光が終わり、帰る途中の洋館。洋館がたくさんあったはずだが、あまり写真に撮ってなかった😭。


ウェディング衣装を着たカップルが写真撮影をしていた。コロンス島でよく見られる光景だそうだ。

 

 

厦門島に戻り、次の観光スポットへ。厦門島の南海岸にある「胡里山炮台」。

ここは、清末の1891年から5年をかけて海防のため造られた砲台跡。ここには数多くの大砲が残されている。


主砲は清がドイツから購入したクルップ砲で、砲身長13.96m・射程距離約16km、世界最大の古砲と称されている。この大砲が実戦で使われたのは、抗日戦争の一回だけだそうだ。


『歴史は私たちに教えてくれます』と書かれている。

写真では分からないが、多分日本語表記もあるのだろう。


こんなオブジェもある。


ここからは見晴らしが良く、晴れた日には金門島(台湾領)を見ることが出来る。

微かに島が見える。 中国と台湾の境界に近い最前線に位置していることが分かる。


榕樹(ガジュマルの木)

里山には、たくさんの榕樹が繁っていた。

 

「胡里山炮台」では射撃の実演ショーも決まった時間に開催されているそうだ。

 

 

3日目は③で紹介します。