yuanzi の徒然日記

G.G.世代旅好きオバサンが綴るブログです

憧れの古代文明発祥の地 エジプト⑦

~首都カイロ~ ギザの三大ピラミッド

 

旅行最終日。カイロでの宿泊先は、ギザにあるホテル「モーヴェンピックホテル」(当時の名称)。

広いお庭にはコテージが立ち並ぶ。

宿泊したコテージ↓。

分別ごみ入れが可愛い。

ヤシの木の間に覗いているのは、クフ王のピラミッドの頂上部分。

 

最終日は朝早くから「ギザの三大ピラミッド」へ。

ギザの三大ピラミッドは「メンフィスとその墓地遺跡ーギザからダハシュールまでのピラミッド地帯」の一つとして、世界遺産に登録されている。

ギザはカイロ市の西側にほど近く、ナイル川西岸に位置する。3つのピラミッドのうち一番北側にあるのはクフ王のピラミッド、その内部へ入るには一日300人限定だそうで、私たちは朝一からピラミッド観光。中国からの団体客が押し寄せるため、早めに観光するのだと添乗員さんが話していた。

クフ王のピラミッドへ入る際、内部は撮影禁止で全員カメラを預けた記憶がある。

そのクフ王のピラミッドへの入口↓。上に見える部分は本来の入口で、今では入ることが出来ない。私たちが入る入口は、その下のぽっかり空いた穴から入る(人が立っている所)。

この入口は、9世紀のアッバース朝第7代カリフであるアル・マアムーンが盗掘用に空けた穴だそうだ。

 

私たちが内部へ入った時は、すでに沢山の観光客が列をなして入って行く最中だった。腰を屈めて進んで行く所もあって、狭い所が苦手な人には結構辛い。ところが、「大回廊」へ辿り着くとほっとする。大回廊は、高さ約9m、長さ約50m、横幅約2m。斜め上に向かって伸びている。

大回廊を上り切ると、「王の玄室」に辿り着くことができる。王の玄室は、花崗岩の一枚岩で出来た空っぽの石棺が置いてあるだけのシンプルな部屋。王家の谷で見られるようなレリーフや壁画など一切なし。一瞬ちょっとがっかりしないでもない。でもよくよく見れば、こんな巨大なピラミッドの内部の傾斜した大回廊、玄室の精巧に積み重ねられた花崗岩の壁、一枚岩の石棺など4500年前に造られたものだとは信じられない労力と技術力にびっくりする。

この他に「王妃の間」や「地下の間」が存在する。また、王の玄室の上には、ピラミッドの重量を軽減するための「重力軽減の間」と呼ばれる空間が存在する。

(写真:地球の歩き方より)

 

ピラミッドの巨大な外観だけでも圧倒されるばかりだが、内部に入ってみると更に驚き圧倒された。

ギザの三大ピラミッドは、『世界の七不思議』の一つでもあり、しかも七つの中で唯一現在でもその姿が残されている古代建造物なのだ。

 

クフ王のピラミッド」(左)と「カフラー王のピラミッド」(右)。

クフ王のピラミッドは3つのピラミッドの中で最大で、高さ146.6m(現在の高さ138.8m)、頂上に本来の高さを示す鉄の棒が立っている。

カフラー王のピラミッドは、高さ約136m。頂上付近に創建当時の化粧石が一部残っている。かつては、どのピラミッドも白い化粧石で覆われ、太陽の光を反射して白く光り輝いていたと想像されている。

クフ王のピラミッドの西側の風景。クフ王のピラミッドの東側や西側には多くの墳墓がある。西側墳墓群↓

 

次に移動したところは、ピラミッドのパノラマポイント。

クフ王のピラミッド」(左端)、「カフラー王のピラミッド」(中央)、「メンカウラー王のピラミッド」(右)。

これら三大ピラミッドを建造したファラオたちは、クフ王の息子がカフラー王カフラー王の息子がメンカウラー王という親子三代の関係。いずれも約4500年前、古王国時代第4王朝期に建造されている。

メンカウラー王のピラミッド」の右端に見える小さいピラミッドは、王妃たちのピラミッド(3基ある)。

 

メンカウラー王のピラミッド」。このピラミッドは高さ約65m、3つのピラミッドのうちで最も小さい。また、ピラミッドの側面に大きな傷跡が見える。12世紀頃にピラミッドを破壊しようとした名残だそうだ。

カフラー王のピラミッド」を西側から見たところ。

 

スフィンクス」のあるピラミッドの東側へ移動。

右のクフ王のピラミッドの南側にある白い建物は「太陽の船博物館」。1954年に発見されたクフ王の船と考えられる木造の船が展示されている。※現在は大エジプト博物館に移されているようです。

スフィンクス」の前(東側)にはスフィンクス神殿、その隣には「カフラー王の河岸神殿」(人がいるところ)がある。

 

スフィンクスの近くにある「カフラー王の河岸神殿」で見たこの穴は何かな?(すっかり忘れていました。)調べたら、エジプト考古学博物館に展示されている「カフラー王の座像」が見つかった竪穴だそう。お金が投げ込まれていた。

カフラー王の河岸神殿」内に入ったところ。かつては、この神殿の傍に河岸があったそうだ。

 

スフィンクス」 スフィンクスの横にある参道はカフラー王のピラミッドに続いていて、スフィンクスカフラー王のために造られたと言われている。

ピラミッドを背にして見た参道↓。

スフィンクス

後ろから見た胴長スフィンクス

スフィンクスはもともとあった岩山をそのまま掘り下げて建造したもの。全長57m、高さ20m。体はライオン、頭部は人間。顔はカフラー王とも言われている。鼻が削られ、長い顎鬚は取られてない。

 

3つのピラミッドとスフィンクス

クフ王のピラミッドの東側にもマスタバ墳などの墳墓が多数あり、王妃たちのピラミッドも並んでいる。

 

この後の観光は「エジプト考古学博物館」。

また、どのタイミングで行ったのか忘れたが、パピルスのお店にも立ち寄った。

 

移動中に見た「カイロタワー」。カイロタワーは、ナイル川に浮かぶゲズィーラ島にある。

 

 

この後は、⑧で紹介します。