yuanzi の徒然日記

G.G.世代旅好きオバサンが綴るブログです

シニアおばさん3人台湾旅行①

 2020年お正月、Yさん・Kさんとの三人で3泊4日の台湾旅行へ出掛けた。

1月2日、翌日早朝出発のため羽田インに前泊。いつでも旅はこの日から始まる。

わくわくどきどき・・・。

 

台湾1日目

 

1月3日(金)

朝7時55分、羽田発の便にていよいよ出発。やや寝不足気味、寝ていこうと思っても行きの飛行機の中では、やはり気持ちが高ぶり眠れない。

そうこうしているうちに、現地時間11時前に台北松山空港に無事到着!

 

松山空港に降り立つのは、私にとって初めての経験だった。台北市内にあるので大変便利。

 

両替をすませ、ここで交通系ICカード悠遊カード(Easy Card)を購入したいところ。空港の旅游服務で尋ねると、優待カードについては駅で購入できるとのことだった。

 

今回、私を含め三人とも65歳以上。(あっさり言っているけど、本当は言いたくない・・😭) 台湾では65歳になると優待カードが購入できる。

悠遊カードを使うとMRTは20%引き、更に優待カードはバス料金が半額と大変安い。

※MRTの悠遊カード割引率は、2020年1月末をもって終了しました。2月からは、毎月の利用回数により割引率が決まるとのことです。 

 

 とりあえず、荷物があるのでタクシーでホテルへ。

 

今回の滞在先は福華大飯店。旅行中のスケジュールを考え、このホテルを予約した。

さて、チェックインが出来た一部屋にまとめて荷物を置き、早速行動開始。まだまだ元気いっぱい三人組。

 

先ず、最寄りのMRT忠孝復興駅で優待カードの購入、その場でチャージも済ます。文湖線、松山新店線へと乗り継いで北門駅で下車。この駅を出ると「北門」がある。

 

ここでちょっと余談。

このような年齢による優待は、本来外国人でも受けられるものなのだろうか?? 言ってみて、駄目だったら諦めたが、パスポートをチェックしてあっさり発行してくれた。

以前、高雄にある「打狗英国領事館官邸」へ行った時、一緒だった夫が65歳だったので、ダメ元でチケット売り場の若い女性に言ってみた。そしたら、あっさりと優待価格にしてくれた経験がある。渋々ではなく、とっても感じ良く。

そんな経験に味を占め、他の国でも同様に言ってみた。そしたら、外国人は駄目ですと、けんもほろろに断られた。

台湾は太っ腹‼

 

 

北門駅構内では日本統治時代?の遺構が見られるようになっている。

 

清朝時代の面影を残す北門(正式名称:承恩門)。

 

北門は清の時代に建てられた台北府城の城門の一つ。台北府城は四方城壁で囲まれていたそうだが、日本統治が始まった際に残念ながら取り壊された。現在は四つの城門のみが残されている。しかし、北門以外は当時のものではなく再建されたもので建築様式も異なる。北門だけが当時の面影を残している。

 

因みに、以前撮った「東門(景福門)」。建築様式が全く違うのが分かる。

この広い道路は、「総統府」に続く凱達格蘭大道。

 

北門周辺には日本統治時代の建築物が残り、ちょうど修復工事の真っ最中だった。

※以前この場所は、草木が生い茂った敷地に崩れかけた日本式の建物が放置されていたように記憶しています。

 

防空壕

 

高い塀に囲まれた場所には、2020年7月に新たに「国立台湾博物館鉄道部」がオープンしたそうだ。元々日本統治時代の台湾総督府交通局鉄道部があった場所。上の変わった形の防空壕は、太平洋戦争末期に鉄道部の高官などが避難する目的で作られたそうだ。

 

1月11日に台湾総統選挙を控えてる。北門駅近くで見た垂れ幕。選挙関連のものではなさそうな・・。いつもながら、その大きさに驚く。

※1月11日の台湾総統選挙は、蔡英文さんが圧勝で再選を果たしました。

さて、この日の目的地は、ここから歩いてすぐの「迪化街(ディホアジエ)」。

 

今回、街並みの写真を撮ってなかったので、かつて訪れた時の写真を掲載。ちょっと古い写真だが、建物の外観は変わっていないので。

縁結びで有名な「霞海城隍廟」。

 

迪化街は清朝末期に栄えた問屋街。乾物・漢方薬・菓子・布等を売る商店が軒を連ねている。近くに淡水河が流れていて、大稻埕碼頭がある。当時は、この嗎頭で荷物の積み下ろしがされたのだろう。

建物は往時を偲ばせるものが多く残っていて見応えがある。そんなレトロ感溢れる街で、騎楼にまで迫り出す商品を見て歩くだけでも楽しい。

 

南北に貫く迪化街一段を南から北へと歩く。先ず、布問屋が集まる永楽市場へ入る。

永楽市場の1階は食品、お目当ては2階・3階の布問屋街。

中に入ってみると、あるある、小さな店がぎっしりと! 特に目を引くのは、客家花布という鮮やかな花柄の布地。客家花布とは、台湾に住む客家の人達の伝統的な布。

手芸が得意なKさんの目が輝く。帰国後にKさんが作ってくださった巾着。

 

台湾に住む客家人は、台湾の本省人外省人と同じ漢民族。中国大陸における長い歴史の中で、戦乱から逃れるために南へと移住を繰り返していったと言われている。

言葉は客家語を話し独特な集団住居に住むなど、独自の文化や風習を形成していった。台湾のみならず、東南アジア諸国にもたくさん移住している。

また、多くの著名人を輩出していることでも知られる。孫文、鄧小平、リー・クアンユー、タクシン兄妹(タイの元首相)、胡文虎(タイガーバーム創業者)等々。

台湾では、李登輝元総統や蔡英文総統も客家にルーツをもつと言われている。

 

市場内には、好みの生地を持参しデザインを伝えれば、ポーチやバックなど作ってくれるお店もあるそうだ。

 

次に向かったのは、裏通りにある人気雑貨のお店「印花楽」大稻埕本店。

台湾をイメージしたオリジナルデザインのプリント生地と、その独自のテキスタイルを使った雑貨が揃っている。とてもセンスの良い品々が売られていた。

特に目に留まったのは、可愛い鳥をモチーフにしたプリント生地。台湾では絶滅の危機に瀕している八哥鳥をデザインしたものだそうだ。

 

その途中、騎楼に置かれたお花に目が留まった。

初めて見るこの花は、クラリンドウという名前。漢名は垂茉莉。「垂れジャスミン?」と思ったけど種類は別物(茉莉=ジャスミンの意味)。別名の白玉蝶はその花の姿そのもの。清楚で可憐なとっても惹かれる花だった。

私がお花に気を取られている間、Yさんは、その前にある手作りアクセサリーのお店に入っていた。店内は、とっても繊細で素敵なアクセサリーがディスプレイされた空間。Yさんは若い店員さんと英語でお喋りしていた。英語を自由に繰れるのは本当に羨ましい!

 

その後、少し休憩するために民藝埕の2階にある「南街得意」でティータイム。

台湾伝統菓子とお茶でほっこり! 台湾初めてのKさんは、お茶菓子の「緑豆糕」が気に入ったようだった。

 

私達の席の横は吹き抜けになっていた。緑の植物に癒される。

 

旅行前のリサーチの段階から気になっていた名称がある。それは、迪化街にいくつも点在する「〇藝埕」という名称の建物。お茶するために入った「民藝埕」、また、Yさんが購入したアクセサリーの店が入っている「眾藝埕」など。帰国後調べてみたら、一つの建物に複数のお店が出店している小さなモールみたいな建物とのこと。

店内はレトロ感を残しつつ、現代風かつ個性的にリノベーションされている。

 

私が初めて迪化街を訪れたのは20数年前、その頃とは随分雰囲気が変わった気がする。

かつては行き交う買物客も地元風の人が多く、やや寂れた街の雰囲気を感じた。が、それはそれで味のある雰囲気だった。

それが今では、若者達や外国人観光客が沢山訪れる人気スポットとなっている。

 

美味しいお茶と伝統菓子で元気を回復した三人組、いくつかのお店を巡ってお土産を購入。

 

 

その後夕食へ向かう途中、翌朝の高鉄(台湾新幹線)のオンライン予約済みチケットを受け取るため台北駅に立ち寄る。

台北嘉義、片道所要時間1時間半で往復5,800円(外国人限定チケット)。

 

この日の夕食は、予定していた鼎泰豊の待ち時間が長過ぎたので、素食のお店「養心茶楼」に急遽変更。実は、そのお店の1階にある「満穂台菜」で食べたかったけど、予約客で満席だった。次の機会には予約して是非そのお店にも行ってみたい。この二つの店は姉妹店だそうだ。

 

素食とは日本でいう精進料理。台湾ではこの素食のお店をよく目にする。

 

Yさんが「お勧めは?」と店員さんに尋ねると、いくつか勧めてくれるのだが、どの料理にも「最好(ヅゥイハオ)!」と親指を立てて、にっこり!

初めての素食、何となく不安だったが、どれもこれも文句なく美味しかった。

非常好吃!

 

このお料理は、大葉を突き刺して食べると店員さんが教えてくれた。(右写真)

 

食べるのに夢中で、食べかけの写真になってしまった↓。

 

 

この料理は、鶏肉ミンチ(豚肉ミンチでも可)を使って自宅でも作ってみた。レタスに白飯も一緒に巻いて食べると、やや濃い目に味付けした具材と白いご飯がよく合い、とても美味しい。

 

これ以外にもいろいろ注文したが、写真が少なくほんの一部。

 

精進料理とあって、グレーの僧衣を纏った尼さん達の姿も見られたのが印象的だった。