yuanzi の徒然日記

G.G.世代旅好きオバサンが綴るブログです

台湾茶との出会い

高山茶に魅せられて

 

私が台湾へよく行くようになって、台湾茶の中でも特に「高山茶」の魅力にすっかりハマってしまいました。

 

20数年前、台湾へ旅行で訪れた時に買ったお茶が「高山茶」でした。その頃は台湾茶に対しての知識不足で「高山茶」の意味をよく理解せず、台湾烏龍茶の一つの産地名くらいにしか思っていませんでした。

 

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           (阿里山の茶畑と阿里山の風景)

 

その旅行中に友人と別行動をとり一人で出掛けた帰り、乗車したタクシーの運転手が綺麗な日本語を話す方でした。台湾ではよくあることです。

親しみが湧く感じの人で、日本語でお喋りが弾みました。年齢的に日本語世代には見えないので、「どこで日本語を覚えたんですか?」と聞くと、日本で働いていたことがあると話していました。住んでいた市や働いていた会社名も言っていました。

 

お喋りをしながらホテルの近くまで来た時、「今日この後、どこへ行くんですか?」というようなことを聞かれ、私も気軽に「買い物に行きます。」と答えました。「何を買いに行きますか?」と更に聞かれたので、台湾茶を買いに行くと言うと「じゃ、私のお姉さんの家へ行きませんか? お姉さんの家はお茶屋さんです。これから私はお姉さんの家に昼ご飯を食べに行きます。」と言うではないか・・。

それまで親しみをもってお喋りした相手といえども、「えっ?」と警戒しないはずがありません。それでも、この近くだと言うし、すでにホテルの近くであることは分かっていたので、その話にのってみることにしました。

これが台湾でなかったら、私は即座に断っていたと思います。

 

そうして着いたところが、正真正銘のお茶屋さんでした。私が泊まっていたホテルから歩ける程の距離でした。

そして、その運転手さんは、まるで自分の家のように店の奥へと入って行きました。

そこで応対してくれたお姉さんなる人物は綺麗な日本語を話し、髪の毛に少し白いものが混じるほどの年齢の方でしたが、もの凄く美人で驚きました。目の前でお茶を淹れて飲ませてくれるのですが、その女性のあまりの美しさにしばし見とれてしまいました。

日本の往年の女優さん(名前を忘れました)によく似ていました。

 

そこで飲んだお茶が「高山茶」だったのです。その芳醇な香りとほんのりとした甘みに、すっかり魅せられてしまいました。それまでお土産物屋さんで買っていたお茶とは味がまるで違い、私好みで本当に美味しいお茶でした。

その時は4月で「新茶です。」と言っていた記憶がありますが、新茶という言葉に弱い日本人向けに言ったのだと思います。

台湾茶には春茶と冬茶があります。春摘みの新茶という意味だったのかな?

 

そのお店で「高山茶」の茶葉を二袋購入しました。一袋が150g~200gほどの量だったと思います。それぞれ茶筒に入れてくれて、上のようなカップを一つサービスで付けてくれました。お値段はそれなりに高かったです。でも、その時の手持ちの台湾ドルで買えました。

「日本からも注文出来ますよ。」とお店の名前や住所が印刷されたリーフレットを頂いたのですが、その後しばらく行くことがなかったので、処分してしまったようです。

 

茶こしと蓋つきのカップは、その後とっても重宝しました。蓋つきなので冷めにくく、茶葉は何度か使えるので、茶こしごと出しておけば、くり返し何杯も飲めます。

 

さて、この「高山茶」とは海抜1000m以上の比較的高い山間部で栽培された茶葉を指すそうです。台湾は高い山が多く、高山茶の名産地である「阿里山」「杉林渓」「梨山」の3茶区が特に有名だそうです。茶葉は、昼夜の気温差・日照時間・霧の発生状況によって、その味わいが大きく異なるのだそうです。

霧が出る所に美味しいお茶ができると、私も子供のころ父親から聞いたことがあります。日本茶も同じ条件なんですね。

その時購入した高山茶の産地を教えてくれたんですが・・、忘れました!

使った茶葉を天ぷらにすると美味しいとか、手にこすると手がスベスベになるとか、捨てる茶葉の使い道もいろいろ教えてくれました(そんな事は覚えています)。

 

そうして、再び同じタクシーでホテルまで送ってくれました。その時に路地越しに「夜市が出るところだよ。」と教えられた通りがありました。それが「雙城街」だと思います。その時のホテルは、ブログにも書いたことがある「華国大飯店」だったのです。このホテルは、雙城街の一本東側の通り林森北路沿いにあります。なので、そのお茶屋さんは華国大飯店からそう遠くなく中山区にあったと思います。

 

それ以来、台湾へ行くと高山茶をよく買うようになりました。でも、その時ほど美味しい高山茶には、なかなか巡り会いません。

一度九份で買った「阿里山高山茶」はお値段が手頃で美味しいお茶でした。昨年1月に阿里山へ行った時に買いたかったのですが、観光客が群がっていて時間内に吟味して買う余裕がありませんでした。

 

これは今自宅にある台湾茶中国茶です。ほとんど頂きものです。

私は静岡県の生まれなのに、どちらかと言うと日本茶より台湾茶の方が好みです。でも、和食や和菓子には、やはり日本茶が合います。ですので、日本茶もよく飲みますが、気分をリラックスさせたい時などには、もっぱら台湾茶を飲んでいます。

 

台湾には、英国で「Oriental beauty」と素敵な名前が付けられた「東方美人茶」というお茶があります。実は、このお茶の美味しい茶葉に出会ったことがなく、いつも失敗しています。

そのために産地である「北埔」へ是非とも行きたくて、次の旅の目的地にしようと考えています。台湾茶に癒されながら、次の旅行に思いを巡らせています。