常夏の国 シンガポール&マレーシアの旅③
クアラルンプールの一日
クアラルンプール2日目。この日はホテルで手配した車でYさんと市内観光。
ホテルに迎えに来た運転手さんは、インド系の顔立ちの人だった。さすがに多民族国家。言葉は英語で案内。
最初に向かったのは「ムルデカ・スクエア(独立広場)」、1957年マレーシアの独立が宣言された歴史的な場所。玉ねぎのような黒いドームが二つの建物は「クアラルンプール記念図書館」。コロニアル様式のお洒落な外観。
「ロイヤル・セランゴール・クラブ」、社交のためのクリケット・クラブとして創設されたチューダー様式の建物。今では、政財界人や若きエリート達の会員制レクリェーション・クラブとなっているそうだ。
中央に時計塔がそびえる建物は「スルタン・アブドゥル・サマド・ビル(旧連邦事務局ビル)」、イギリス人建築家による設計で建てられた。現在は裁判所として利用されている。
ナショナルフラッグ、このフラッグポールは世界一の高さだとのこと。
この独立広場の程近い所に「セント・マリー聖堂」がある。かつてエリザベス女王が礼拝に参加したことがあるイギリス国教会の礼拝堂。
何故この角度で写真を撮ったのか?? 多分、ガイドは「マスジット・ジャメ」の説明をしたのかもしれない。
上の写真の正面の建物の右奥に写真には写っていないが、「マスジット・ジャメ」(モスク)がある。
「マスジット・ジャメ」は、クアラルンプール発祥の地とされるクラン川とゴンバック川の合流地点に位置する。クアラルンプールはマレー語で”泥川の合流地点”という意味だそうだ。
※よく思い出してみると、この広場に来る途中にマスジット・ジャメの見える所を通っていました。
次に向かったのは「王宮(イスタナ・ネガラ)」。
マレーシアには9つの州があり、それぞれに世襲によるスルタン(統治者)がいる。この9州のスルタンのうちから5年ごとに国王が選ばれる交替制になっているそうだ。
馬に乗った衛兵さん。
金色のドームが美しい。
王宮を後にして「天后宮」へ。1989年創建のマレーシア最大の中国寺院。比較的新しい。
階段を上った高台にある本堂、中国の伝統的な建物。なかなか美しい!
今調べてみると、この本堂前の中庭には無数の赤い提灯が吊り下げられていると、どの記事にも書かれている。でも、この時は無かったような・・。
本堂には三人の神様が祀られている。中央は媽祖様(天后聖母)だそうだ。
こんな看板を見つけた。婚姻の手続きをするオフィス、天后宮にあるなんて不思議な気がする。
でも、ここ天后宮は縁結びスポットでもあるそうだ。
最後は「国家記念碑」、1949年から12年続いたマレーシア独立戦争で亡くなった兵士達を弔うために造られた。
兵士達のブロンズ像。
市内ツアーが終わってホテルに戻り、午後はモノレールに乗って「ブキッ・ビンタン駅」へ。この駅周辺はクアラルンプール最大の繁華街で、伊勢丹や数多くのショッピングセンターが林立する地区。
私は伊勢丹を一通り見てから、近くのローカル色の濃いショッピングセンターに入ってみた。洗練されて綺麗な伊勢丹に比べ、そこにはチープな品物が雑多に売られている。
奥へ入って行けば行くほど、やや薄暗い照明の下、ますます異世界へ迷い込んでしまったような錯覚に陥ってしまう。
海外では時々同じような錯覚を味わう。理解できない言葉、見慣れない顔立ちの人々、経験のない匂い・・などなど。
このような雰囲気が嫌いな人もいるだろ。でも、怖さ半分・好奇心半分の私は、時々好奇心が勝りちょっと覗いてみたくなる。
さて、探検が終わって、伊勢丹の下にあるカフェでYさんと待ち合わせ。休憩後、ホテルに戻った。
ホテルのお部屋の中にコーランが置かれている。緑色の三角形(KIBLAT)は、イスラム教徒がお祈りをするメッカのある方角を指す。
夜は民族舞踊を見ながら食べられるお店で夕食。食事はブッフェスタイル。
クアラルンプール2日目は終了。翌日はシンガポールへ戻る日。