yuanzi の徒然日記

G.G.世代旅好きオバサンが綴るブログです

多彩な宗教・文化遺産を訪ねる旅 インドネシア②

王宮文化の情緒漂うジャワ島

 

古都ジョグジャカルタでの観光2日目、先ず中心部に位置する「クラトン(王宮)」へ。

 

観光で訪れるのは主にクラトンの南側エリア。

かつて王室の賓客を迎えるために使われた建物。ここでは、伝統芸能である宮廷の舞踊やガムランの演奏などが定期的に上演されている。

 

「クラトン(王宮)」は、ハメンクブウォノ1世の居城として王朝が誕生した翌年1756年に建てられた。現在も州知事を兼務するスルタン(ハメンクブウォノ10世)が暮らしているが、一部は博物館として一般公開されている。博物館では、調度品・写真・衣装を始め様々な品が展示されている。

 

メインパレスへの門↓

門を入ると正面に見える紋章。

 

門の左右に対で置かれている守護神の像。

 

ガムラン楽器の数々。

 

現在のスルタンの居住区で立ち入り禁止区域。

 

国や王室の様々な式典が行われる建物。

 

ステンドグラスの装飾が見られる。

 

魔除けの神「カーラ」と龍で装飾されている。

カーラは随所で見られ、インドネシアの人々に大変親しまれている国全体の守り神でもある。ここにもステンドグラスの装飾が見られる、客間だそうだ。

 

王族が使った輿。

 

王宮を守るかつての家臣の子孫↓。彼らは腰に「クリス」という伝統の刀を刺している武士で、無給で現在の王宮を管理しているそうだ。クリスは歴史的価値が認められ、2005年ユネスコ無形文化遺産に登録された。

 

ひときわ豪華なこの建物は、「ハメンクブウォノ9世博物館」(Wikipediaによる)。

 

ハメンクブウォノ9世は、インドネシア独立戦争の際に活躍したスルタンだそうだ。

 

こんな写真もあった。日本の軍人とスルタンだろう。

 

 

 

次に向かったのは、「タマン・サリ」と言われる水の王宮。

タマン・サリはクラトン(王宮)から2㎞以内のところに位置する離宮インドネシア語で「花園」を意味するそうだ。

 

水浴場への東門↓

 

 

水浴場

 

かつては花園に取り囲まれた水浴場であった。スルタンが高い塔から水浴びを楽しむ女官たちを眺めていたという。

 

スルタンと女官が夜を共にしたとされる寝室?

 

水浴場への西門↓

 

タマン・サリの敷地内には、伝統工芸品を扱う土産物店も点在する。

 

タマン・サリは水浴場だけでなく、「謎の地下通路」も見所。

 

長さ5㎞、2層からなる地下通路が張り巡らされている。地下通路は王宮まで繋がっていて、有事の際には使用されたと言われている。イスラム教の祈りの場や瞑想の場としての地下モスクがあり、祈りの前に体を清める湧き水の泉もある。

 

地下モスク内で、こんな場面に出会った。現在ではフォトスポット!

 

この不思議な空間が、祈りの前に体を清める場所だろうか?

 

防御要塞。タマン・サリの東門から見た要塞の遠景。現在では、その間に一般の住宅が建っている。

 

地震により天井が崩壊したそうだ。

 

 

王宮やタマン・サリでは、たくさんの花々・果物・植物を見かけた。その中で珍しいものをいくつか。

 

この白い花に鼻を近づける女性達が多かった。でも、匂いがしない・・。ガイドさんが「匂わないジャスミン」だと言っていたが、そのようなジャスミンがあるのだろか?

 

ランブータンだと思うが・・。

 

台湾ではレンブと呼ばれる、ジャワフトモモ。

 

スターフルーツ

 

調べても分からない謎の果物。❓❓ パッションフルーツにも似ているが、グレープフルーツくらいの大きさの実だった。

 

多分ドクランサーという珍しい果物。見た目は龍眼に似ている。

 

 

次は、世界遺産「プランバナン寺院群」へ。

 

ジャワ島中部に位置する「プランバナン寺院群」には、仏教とヒンドゥー教の寺院群が点在している。

サンジャヤ王朝が9世紀に建立したとされるヒンドゥー教寺院「ロロ・ジョグラン寺院」は、その壮大なプランバナン寺院群の中心寺院だ。

プランバナン寺院群は、1991年にユネスコ世界遺産に登録されている。

 

「ロロ・ジョグラン寺院」

 

ロロ・ジョグラン寺院の中央に聳え建つシヴァ神殿。

 

この寺院群は過去の大地震により崩壊し、その存在をほとんど忘れ去られていた。19世紀に再発見され発掘・再建が進んだが、2006年の中部ジャワ地震で再び被害を被った。それ以降、中央のシヴァ神殿の立ち入りは禁止されている。

 

壁面彫像。「プランバナン・モチーフ」、シンハ(獅子)の両側にある如意樹と一対のキンナラ。

 

祠堂内部や壁面の神様。

 

腰布を巻きヘルメットを被って祠堂に入る。

 

神様の像に触っている人は現地ガイドさん。

 

「27 May 2006 Earthquake Monument」、2006年5月に起きた地震の記念碑。

 

ロロ・ジョグラン寺院の周囲には仏教寺院も多く点在し「プランバナン寺院群」を構成している。それは、ほぼ同時期の仏教遺跡ボロブドゥールを建立したシャイレンドラ王朝とサンジャヤ王朝が婚姻関係にあったことによると言われている。

 

鳳凰木の花が咲いていた。

 

暑いのでヤシの実ジュースを飲む人もいた。

 

 

この後、バリ島へ移動。③で紹介します。