yuanzi の徒然日記

G.G.世代旅好きオバサンが綴るブログです

見どころ満載の小さな島国 スリランカ③

スリランカの文化三角地帯

 

ポロンナルワの翌日。

朝、ホテル周辺を散歩している時に、バティックのお店を見つけた。

バティックというとインドネシアを思い浮かべるが、スリランカにもその伝統があるんだと再発見。ガイドブックによれば、マータレー近辺にお店が何軒か並んでいるそうだ。

 

朝なので、残念ながらお店の中を見ることは出来なかった。

 

 

この日は、今回の旅で4つ目の世界遺産「ダンブッラ石窟寺院」へ。

 

バスでダンブッラへ向けて出発。途中の景色。

 

川鵜の姿かな?

 

遠くに「シーギリヤ・ロック」と「ピドゥランガラ」が見える。

 

ここで「文化三角地帯」について

スリランカ最中央部、アヌラーダプラ・ポロンナルワ・キャンディの3都市を結んだ三角地帯の内側は世界有数の大遺跡群が残る地で、「文化三角地帯(Cultural Triangle)」として知られている。

これから行く「ダンブッラ」もその中に含まれている。

 

 

 

「ダンブッラ石窟寺院」に到着。

 

イカを手に持っているお猿さん、この猿はスリランカの固有種「トクザル」。頭部の髪の毛に特徴があり、頬袋に食べ物をためている姿が可愛い!

 

 

このスリランカ最大の石窟寺院は、別名「黄金寺院」とも呼ばれる。5つの石窟によって構成されているこの寺院は、アヌラーダプラ時代・ポロンナルワ時代に大部分が建設された。天然の洞窟に、古いものでは紀元前1世紀の極彩色の壁画が描かれ、数多くの仏像が彫られている。

 

 

「第1窟」デーワ・ラージャ・ヴィハーラ(神々の王の寺)、最古の石窟。

入口で説明する現地ガイドさん。

 

この寺院最大の仏像で、全長14mの涅槃像。身体は黄金色、足の裏は赤く花火のような花模様が描かれている。この足裏を赤く染めるのは、スリランカの特徴のようである。

薄い衣のひだが細かく彫られていて見事!

 

同じ窟内にヒンドゥー教ヴィシュヌ神が祀られている。人が多くて、中には入らなかったようだ。

 

一度外へ出たみたい。

 

 

「第2窟」マハー・ラージャ・ヴィハーラ(偉大な王の寺)、幅約52m、奥行き約25mでダンブッラ最大の石窟。

この窟内に、座像・立像。横臥像を合わせて56体もの仏像が安置されている。そして、壁や天井一面に描かれた壁画は見物。

また、この石窟の「偉大な王」とは、ワッタガーミニ・アバヤ王(ワガラムバー王)のことを指す。この王は、この寺院の創始者でもある。

 

 

 

洞窟内の中央部、天井から湧き水が滴り落ちる跡が見られる↓。この水は、雫の落ちる所に壺が置かれ貯められている。絶えず滴り落ちているにもかかわらず、減りもせず増えもしないのだそうだ。この不思議な水は聖なる水とされ、重要な儀式の際に使われている。

また、ダンブッラとは「水の湧き出る岩」という意味で、この寺院の名前の由来になっている。

 

 

頭上にコブラを配した仏像。

 

仏龕の中の仏像。

 

王の像(左)だそうだ。

 

 

石窟寺院の外にある蓮池。

 

 

「第3窟」マハー・アルト・ヴィハーラ(偉大な新しい寺)、キャンディ王朝の王キルティ・スリ・ラージャーハーによって造られた。計57体の仏像がある。

キルティ・スリ・ラージャーハー王の像。

 

 

全長9mの寝仏。

 

 

 

「第4窟」パッツーマ・ヴィハーラ(3人の王の寺)、これまでの石窟に比べ狭い。キャンディ王朝末期に造られた。

 

仏塔の右奥に真新しい黄色の仏像がある。これは以前に、観光客がこの仏像の手の平に座り写真撮影をしたため法力が失われたとされ、元の塗りを剥がして塗り直したそうだ。

 

写真の右端の仏像が塗り直した仏像↓。

 

 

「第5窟」デワナ・アルト・ヴィハーラ(二番目に新しい寺)、1915年に造られた比較的新しいもの。小さな窟に寝仏が安置されている。

 

 

洞窟内の見学は以上。

 

 

「ダンブッラ石窟寺院」は、紀元前1世紀から20世紀に至る長い間、建設や修復を繰り返してきた。壁画の修復は元の絵の修復もするが、その上に全く別の絵が描かれる場合もあったそうだ。最初のオリジナルは殆ど残っていないとも言われている。

こうして2000年以上経った今もなお、人々の真剣な祈りは続いている。どこを訪れても、スリランカの人々の祈る姿をたくさん見ることは、本当に驚きだ。

 


この寺院から見えた山。

 

ウチワサボテン

 

トクザルの親子

 


この後、キャンディへ向かう途中、「スパイス・ガーデン」に立ち寄った。

ここには、スパイスとなる植物やハーブなど多種多様な植物が植えられている。これらは薬や料理に使われるだけでなく、スリランカの伝統医療アーユルヴェーダの治療にも使われる。

ジャックフルーツ

 

胡椒の木。

黒コショウは緑色の未熟果を摘み取り、白コショウは完熟した赤色の実を摘み取って作るそうだ。

 

バニラ。蔓性の植物だと初めて知った。

 

カルダモン、茎の下の方に実がなるとのこと。

青丸のところに実が生るそうだ。

 

ターメリック(ウコン)。

 

細長い葉の間に見えるのは、赤いパイナップル。

 

お花も綺麗。

 

カカオの実。

 

 

スパイス・ガーデンを後にして、古都「キャンディ」へ向かう。

 

 

この後は、④で紹介します。