yuanzi の徒然日記

G.G.世代旅好きオバサンが綴るブログです

香港から中国へ日帰り旅行

広州日帰り旅行

 

一昨年(2019年)2月、友達と行った香港旅行中に中国本土の広州へ日帰り旅行をした。

中国には2008年以来で、久しぶりの中国だった。

 

広州は香港から日帰り可能で、観光地として見所が多く歴史のある街だ。

 

さて、香港から広州へ行く方法はいくつかあるが、私達は香港のホンハム駅(紅磡駅)から広州東駅までの直通列車で行く方法をとった。片道2時間ほど。

 

当日、早めにホテルを出発。ホテル近くのバス停でホンハム駅方面へ行くバスを待っていたが、なかなか来ないのでタクシーを拾う。

香港のタクシーは漢字で「的士」と書かれている。

※実際に乗車したタクシーではありません。

 

 

ホンハム駅に到着して、先ずチケットカウンターで往復分のチケットの購入。週末だけど、すんなり購入できてラッキーだった。

 

駅構内にあった「華御結(はなむすび)」でおにぎりやお茶を買い、朝ご飯を済ませた。日本の食材を使用しているのかとても美味しかった!

 

列車は二種類あるそうだ。私達が乗った列車(09:24発)は、上の写真の列車。

 

改札が始まると、ホームへ行くまでにセキュリティチェックや出国審査がある。直通列車の場合は、ここで出国審査をするため国境での審査は不要。

 

無事に手続きが終了するとホームではなく、一旦待合室で待つ。

 

列車に乗り指定の座席に落ち着くと、列車はゆっくり発車し始めた。香港サイドは、それ程スピードをあげることなく走る。香港のMTRの鉄路を走っているので、追い越しが出来ないということなのか? 鉄道のことはよく分からない。

 

国境付近は更にスピードを緩め、深圳を抜けた辺りからスピードが上がる。やがて広大な中国の大地が見えてきた。広い田園地帯が広がり、時折見える古ぼけた建物。かつて見た中国の地方の風景のようで懐かしい!

 

途中、常平という駅に停車し、その後、中国南部で最大の都市広州市へ入っていった。無事広州東駅に到着。

駅構内は、凄い人だかり! 人、人、人・・人で溢れかえっている。

やはりここは中国だと改めて実感する。人の流れに沿って入国手続きを終える。

 

次に地下鉄の切符を買う列に並ぶが、またまた、人々がごった返している。何故かすんなり切符を買える人は少なく停滞しているのだ。

背伸びをして自動券売機を見ると、使える紙幣が限られていることが書かれている。どうやら、それが原因だと思われる。

券売機の上の方にその注意書きがあるので、中国人でもそれに気づかず、使えない札を何度も入れては失敗していたのだ。私の前の女性は失敗を何度も繰り返し、結局スマホ決済をしていた。

 

順番を待つ人の列はガヤガヤしていたが、順番を抜かす人がいなかったのは幸いだった。もしそんな人がいたら、私はずっ~と切符を買うことが出来なかっただろう・・。

 

やっとのことで、地下鉄1号線に乗車し黄沙駅で下車。ここでまた驚いたことに、地下鉄の駅にもセキュリティチェックがある。かつて、北京西駅にもチェックがあった。しかし、当時の北京の地下鉄駅には無かったと記憶しているが・・。とにかくその分、時間が掛かる。

 

 

そんなこんなで、ここまで来るのに思いのほか時間をとってしまった。黄沙駅は「沙面」という珠江に浮かぶ人工島への入り口。駅を出ると、生憎冷たい雨が降っていた。

 

沙面はその昔(1800年代)、外国人居住区として造られ租界地となった。今もなお当時を偲ばせる洋風建築が立ち並び、異国情緒溢れる素敵な島だ。

 

島の中央を東西に走る沙面大街↓ 島全体緑が多く、季節を問わず散策していて気持ちよさそうだ。

 

あちこちで、ユニークな銅像が迎えてくれる。

スタバも素敵!

 

あとで知ったが、「猫屎咖啡」も沙面にあったようだ。

この漢字表記の店名を見ると、ぎょっとするようなネーミングだ。インドネシア語でKopi Luwak というジャコウネココーヒーのこと。

バリ島へ行った時に友達はこの珈琲豆を買っていた。私はそのコーヒー豆の成り立ちを考えると、正直どうも買う気になれなかった。

とても高価なものだと聞いているので、ここでお店に入ったところで飲むことが出来なかっただろうけど・・、でも、ちょっと気になる。

 

 

昼が過ぎお腹も空いたので、ランチを食べることに。広州といえば飲茶が有名。ところが生憎の天気で肌寒い日でもあったので、歩き回るのは断念。

黄沙駅にあったピザハット(多分)で手っ取り早く済ませることにした。

 

 

昼食後、次に向かったのは、再び地下鉄1号線に乗って陳家祠駅で下車し、「陳氏書院」へ。地下鉄の駅から出るとすぐなので便利。

 

陳氏書院は「陳家祠」とも言われ、清代に陳姓の人々が共同出資し建立した族祠と書院。ここで陳氏一族の子弟の教育も行った。

中に入ってみると、規模も大きく保存状態もかなりいい。象牙の彫り物や陶器の置物など、博物館級と思われるほど立派なものばかりだった。

それにしても、中国建築によく見られる細かく複雑に入り組んだ装飾には、いつもながら驚かされる。

内部には、いくつもの建物があり回廊などで繋がっている。

 

さて、この時期、広州市内でよく見かけた「木綿花」。沙面でもあちこちで見られ、赤い花がそのままの姿で地面に落ちていた。春を告げるこの花は、広州市の花に指定されている。

 

他の観光スポットも計画していたが、広州にいられる時間も少なくなってきたので、早めに駅に戻ることにした。

広州東駅から帰りの列車に乗り香港に戻った。

 

 

夕ご飯をどうしようかと友達に相談したら、ホンハム駅のおにぎりを買ってホテルで食べようと言うので、おにぎりやカップみそ汁などを買って帰った。

結局、その日一日、中国料理を食べなかった(笑)

 

かくして、広州日帰り旅行は無事終わった。