現地で落ち合う旅 韓国・河回村と束草①
高速バスでショートトリップ
2007年12月の韓国旅行。この旅は友達と現地集合という初体験。
友達は愛知県に住む学生時代の友達。一緒に旅行したくても中々叶わず、思い切って現地集合に。互いにソウルに同時間帯に到着、また帰国便も同時間帯に搭乗できる往復航空券の予約をしたのである。
当日、成田空港から韓国仁川空港に到着すると、セントレアから来た友達が一足早く到着していた。
宿泊したホテルは、地下鉄のアクセスの良い市庁付近。
クリスマスシーズンだったので、ホテル周辺はイルミネーションがとても綺麗だった。
翌日、予てから行きたかった「安東(アンドン)河回村(ハフェマウル)」へ。韓国は高速バスが充実していて、地方へ行くのに大変便利。朝早起きして、東ソウル総合バスターミナルから高速バスに乗って安東中心部まで。
ソウルから安東ターミナルまで高速バスで約3時間、安東から河回マウルまで乗合バスで約45分くらいだった。
安東のバス停で河回マウル行きのバスを待っていると、ある女性が韓国語で「このバスは河回マウルへ行きますか?」と聞いてきた。その女性は日本人だった。当時韓流ブームで韓国語を学ぶ女性が急増したので、こんな事があったのだ。
河回マウルの観光案内図↓(昔のものが残っていた)
河回マウルは、洛東江が逆S字形を描くように蛇行している一角にできた村。「河回」の名前はそんな地形からついたのだろうか?
この村は朝鮮時代の16世紀以降両班(ヤンバン)が住みついた村。両班とは官僚など支配階級の身分を指す。王族以外の最上位、貴族階級に相当するそうだ。
韓国国内には何カ所かこのような村が存在するが、特に河回マウルは有名で、慶州市の良洞マウルとともに世界遺産に登録されている。
瓦葺や茅葺の韓屋(ハノック)と言われる伝統家屋が立ち並ぶ村に入って行くと、まるでタイムスリップしたような錯覚に陥る。
村の中に「柳時元」と書かれた表札の家がある。柳時元(リュ シウォン)という韓流スターの宗家である。
現在、柳氏はソウルに住んでいるが、韓流ファンも沢山訪れる場所のようだ。
また、高倉健の映画『ほたる』のワンシーンも撮影されたとのこと。
柳家の屋敷↓
河回マウルには、イギリスのエリザベス女王やアメリカのブッシュ大統領(父)など国賓級の人物も訪れている。1999年にエリザベス女王が訪問したことが書かれている↓
村の中に教会もあった。儒教色の濃い両班の村に教会があるなんて違和感がある。後の時代にできたものだろうか?
村のはずれの松林、洛東江をのぞむベンチも置かれている。
対岸に見える崖は「芙蓉臺(プヨンデ)」。頂上から河回村を一望できる絶景スポットになっている。
河回マウルには村に伝承されている仮面劇がある。帰りのバス停の方向へ歩いて行くと公演会場が見えた。仮面劇は使用人の目から両班を諷刺する内容だそうだ。面白そう!
安東中心部に戻って遅い昼食をとったが、確か安東の名物料理「鶏の甘辛煮(チムタック)」を食べたような・・。
その後、再び高速バスに乗ってソウルへ戻った。