yuanzi の徒然日記

G.G.世代旅好きオバサンが綴るブログです

憧れのギリシャの旅 アテネ

ギリシャのファストフード

 

2007年に友達とギリシャへ旅行した。団体旅行でギリシャ国内を周遊し、最後の一日はアテネでフリーの日だった。ギリシャに到着した日に、パルテノン神殿など主な見所は見学済み。

 

フリー当日、ホテルを出てからメトロでアテネ中心部(オモニア広場)へ移動し、最初に「中央市場」を目指して歩いて行った。

 

まるでアジアの市場かと見間違えてしまいそうな光景だ。右側に吊るされているのはウサギさん。旅先で市場を見て周るのは、いつでも興味深く楽しい。

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その後、お土産屋さんなどを覗きながらエルム―通りやプラカ地区を歩いた。

 

エルム―通りにある「カプニカレア教会」。通りの真ん中に鎮座している。

※正確には、この教会の周囲はちょっとした広場になっています。

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プラカ地区のレストランで昼食をとり、シンタグマ周辺を観光後、再びメトロで移動。

 

シンタグマ広場前にある「国会議事堂」(旧王宮)。

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小さな小屋の横に立っている二人は、赤い帽子が可愛い衛兵さん。その衛兵さんを入れて記念撮影もした。

「無名戦士の墓」の前で衛兵の交代が行われる。

 

ハドリアヌスの門。

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次に向かったのは「国立考古学博物館」。広い敷地に建つ博物館は外観も素晴らしかった。

ギリシャはヨーロッパ文明発祥の地。歴史の教科書で見覚えのあるギリシャ彫刻の数々、また黄金のマスクも直に見ることが出来て感動!

ゆっくりと展示物の見学をした後は、ホテルまで歩いて帰ることにした。

 

ホテルまで1㎞ちょっとの道のりを地図片手に歩いていると、ギロスのお店があった。ギロスとは、薄切りの肉を棒に重ねて刺して回転させながらローストし、焼けた肉をそぎ落として食べる肉料理のこと。

そぎ落とした肉を皿に盛って食べたり、ピタパンに野菜などと一緒に巻いて食べたりする。

 

そのお店で、「ピタ・ギロス」(日本では「ギロピタ」と呼ぶ)をテイクアウトした。ギリシャのファストフードとも言われるギロピタ、ソースは「ザジキ」と言われるヨーグルトソース。ギリシャのヨーグルトは濃厚なので、水っぽくならないのだそうだ。

 

実は、ギロピタとの出会いは日本だった。まだ子供が小さい頃、子連れで都内の青山通りを歩いていた時、キッチンカーで「ギリシャ風〇〇」として売られていた。車の中では小さなギロスが回転していた。

その場で買って歩きながら食べた記憶がある。初めてのギロピタの美味しかったこと‼ その時の感動が忘れられなかったのだ。

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※実際に食べたギロピタとは異なります。

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 (写真:Pixabay)

 

ホテルに着いて、私達はそれぞれが日本から持ち寄ったインスタントのおにぎり🍙とカップ麺、そしてギロピタ🥙で夕食をとった。

本場のギロピタも美味しかった! ギリシャでは「スブラキ」という肉の串焼きも有名だが、私はギロスの方が好みだ。

 

私達が宿泊したホテルはラリサ駅に近く、周辺にはホテルが多い。そんなホテルの窓から垣間見える景色は、建物の古ぼけた裏側、ひらひらと揺れる洗濯物などギリシャの庶民の生活そのものだった。

その時、「ヨーロッパの中ではギリシャの経済状況はどうなんだろう?」と、ちょっと考えた。それから数年後、ギリシャの経済危機がニュースに度々登場するようになった。

 

初めてのギリシャから10年後(2017年)、2度目のギリシャへ。この時は、以前より外国人観光客が多くアテネの街は賑わいをみせ、そんな経済危機があったとは表面上全く感じられなかった。

ただ以前と違うと感じたのは難民の存在だった。シリアの内戦から逃れて来た人達だろうか? 結構な数の難民達が、メトロ駅前の広場を埋め尽くすようにシートを広げ、その上に様々な品物を並べて売っていた。

その一種異様な賑わいが何だろうと思っていた時、ギリシャ人ガイドが「彼らは難民です。」と教えてくれたのだ。

 

その広場からほど近い所に、ライトアップされたパルテノン神殿を見ながら食事が出来るレストランがある。私達はそのレストランに向かって歩いている時に、その光景を見たのだ。

 

遠いアジアの東の端から旅行に来ることが出来る私達、そんな自分たちの幸せを改めて感じた旅だった。