古代マケドニア王国 マケドニア&ギリシャの旅②
ギリシャ北部
マケドニア共和国(現:北マケドニア共和国)のオフリドを後にして、陸路でギリシャへ入国。かつてのギリシャ旅行ではメテオラが最北の観光地だったので、ギリシャ北部は初めての訪問地。
最初に訪れた都市は、ギリシャ北部マケドニア地方の中心都市「テッサロニキ」。テッサロニキは首都アテネに次ぐ第二の都市でもある。
テッサロニキは、古代マケドニア王国のカッサンドロスによって紀元前315年頃に創られた。テッサロニキの名は、カッサンドロスの妻「テッサロニケ」に由来する。テッサロニケはピリッポス2世の娘、アレクサンドロス大王の異母妹にあたる。
以来、ローマ時代、東ローマ時代、オスマン帝国時代など変遷し2300年以上の歴史をもつ。
最初の観光スポット、ギリシャ最大級の教会「アギオス・ディミトリオス教会」。テッサロニキの守護聖人ディミトリオスが殉教した場所に5世紀に創建された。現在の建物は再建されたもの。ユネスコの世界遺産に登録されている。
教会内部は外観からは想像がつかない豪華さだ。この写真からは分かりづらいが、中央身廊、左右にそれぞれ二列の側廊からなるパシリカ式教会堂。
正面のフレスコ画↓ このフレスコ画は新しいものだが、火災や地震などの被害から残ったモザイクやフレスコ画が教会内に見られる。
聖人ディミトリオスの遺物が保管されている場所だそうだ。
地下には、聖人ディミトリオスが殉教したローマ時代の浴場跡が残っている。
テルマイコス湾沿いに建てられた「白い塔」。現在の塔は15世紀に建造され、オスマン帝国時代には牢獄として使われた。
次は、「テッサロニキ考古学博物館」。テッサロニキ近郊やマケドニア地方で発掘された様々な出土品が展示されている。なかでもマケドニア王国時代の出土品、精巧な金細工などには目を見張るものがある。
「ゴールド・マートル・リース」↓ マートル(銀梅花)がデザインされた花冠。
「ゴールドリースとゴールドブレスレット」
「赤絵様式の器」
「大理石の石棺」
「テルヴェニのクラーテル(ワインと水を混ぜる壺)」。納骨壺として使われていたそうだ。青銅に錫を混ぜて作られている。
「ゴールドピン、ゴールドネックレス等」女性の副葬品。
「ガレリウスの小アーチ」。一個の大理石の塊を彫刻したアーチだそうだ。
考古学博物館付近に停まっていたHop-On Hop-Off バス。
次に向かったのは「ガレリウスの凱旋門」。ガレリウス帝がササン朝ペルシャに勝利したことを記念して建造され、4世紀初頭に落成された。白く浮彫が施されている部分は大理石。当時の戦いの様子が彫られている。
凱旋門のすぐ近くにある「ロトンダ」。ガレリウスの霊廟として建てられたが、教会として使われた。オスマン帝国時代にはモスクに転用され、ミナレットはその名残。世界遺産に登録されている。
「ビザンティン時代の城壁跡」
凱旋門からすぐ近くにある「聖パナギア・デクシア教会」。外観のみ。
テッサロニキの街に点在する「初期キリスト教とビザンティン様式の建造物」が世界遺産に登録されている。
次は、古代マケドニア王国の遺跡へ。