yuanzi の徒然日記

G.G.世代旅好きオバサンが綴るブログです

韓国・済州島&海印寺&良洞マウル プチ旅行記

不思議!

この道路をどう見るだろうか? 「ただの道じゃん!」と思う人が多いはず。

 

これは韓国の済州島にある道路。通称「トッケビ道路」とか「神秘の道路」とか言われる。行ったことがある人は知っていると思うけど、不思議な道路。

トッケビは「お化け」とか「小鬼」を意味する。

 

この写真は、2015年2月に済州島に行った時に夫が撮ったもので、私が見たところ奥に向かって緩やかな下り坂に見える。

白い車の先に電柱が見えるが、その辺りが「トッケビ道路」の始まり地点。韓国は右側通行なので、前方から手前に車が来る場合、その始まり地点から車のエンジンを止め、ギアをニュートラルにする。すると不思議なことに、手前に向かってゆっくりと坂道を上り始めるのだ。「あら?? 不思議!」

私達が行った時のツアーバスも同じようにやってみた。バスはゆっくりと坂を上って行った。

 

トッケビ道路」の始まり地点に近づいてみた。左側にある青い標識が「トッケビ道路」の始まり地点。

 

反対方向から見ても、こちらが上り坂に見える。大抵の人は私と同じように感じるのだそうだ

何故そう見えるのか? それは、周囲の木々や景色による人の目の錯覚らしい。これを発見したのはタクシーの運転手さん。ちょっと車を停めて離れていたら、車が勝手に移動していたそうだ。それ以来この道路が有名になり、観光客も訪れるようになった。

 

「神秘の道路」と書かれた石碑。

 

観光客はペットボトルを転がしたり、水を垂らしてみたり、色々と試してみるのだそうだ。

 

 

これも不思議!

 

これは、2011年9月に韓国へ行った時の写真。韓国の大邱(テグ)市内で乗り物の中から撮った写真。

 

街中にある街灯やフェンスを上手く利用している不思議な作品?

私が不思議に思うのは「一体どんな仕組みになっているの?」という単純な疑問。今見ても分からない!

何故こんなものが街にあるかというと、2011年8月27日~9月4日に『世界陸上競技選手権大会』が韓国・大邱市で開催されたからだ。

 

この時は、韓国の「海印寺(ヘインサ)」へ行く途中。釜山に滞在中だったので、釜山からKTXで東大邱駅まで来て地下鉄に乗り換え、西部バスターミナルからバスで伽耶山海印寺へ行くところだった。

 

大邱駅↓

 

バスにゆられて「海印寺」に到着。

 

山深いところにある海印寺へわざわざ来たのは、もう一つの不思議を見たかったのだ。海印寺は1200年余りの歴史を持つ古刹。このお寺を有名にしているのは、「高麗八萬大蔵経」の版木が保管されている「大蔵経板殿」があるからだ。この建物が世界文化遺産に登録されている。

なお、「高麗八萬大蔵経」は2007年にユネスコの世界記録遺産に登録された。

 

 

僧侶らしき人もパチリ!

海印寺の本殿「大寂光殿」↓

 

この寺が山深い所にあることが分かる。

 

さらに奥へ進むと、「大蔵経板殿」がある。

 

大蔵経板殿」↓ 観光客は、中へ入ることはできない。意外に質素でシンプルな建物という感じがする。

大蔵経板殿」は海印寺の最も奥にあって、横に長い建物が中庭を挟んで二列あったような記憶がある。建物の窓の格子を見た時に、日本の正倉院の校倉造を思い起した。

 

版木のサンプル↓

 

Wikipediaより)

大蔵経板殿」には、大蔵経の版木がびっしり保管されている。その数8万1千枚余りもあることから、「八萬大蔵経」と言われる。現存している木版の大蔵経の中では世界最古のもの。この建物は1488年に造られ、直射日光が差し込まない構造で、床部には塩・炭と石灰・砂を敷くことで最適な湿度を維持しているそうだ。

長い年月の間、虫や鼠にかじられることなく、また腐ったり歪んだりすることもなく保存されている不思議。また、全てが誤字・脱字もなく綺麗だそうだ。

 

左の建物↓は、二列の「大蔵経板殿」の端にある建物だと思う。その間に干されている布、何だろう?

 

こんな光景も韓国らしい。

 

海印寺へ行く道中、バスの車窓から渓流が見られる。川に大きな石がゴロゴロ転がっていて、石にお経(?)のような文字が彫られていた。そんな石が幾つもあり、その光景が今でも忘れられない。

 

 

その他、こんな所にも行ったよ!

別の日、釜山から「良洞(ヤンドン)マウル」へ。良洞マウルは、慶州市中心部から北へ25㎞のところに位置する。ここは安東「河回マウル」と同じく両班(ヤンバン)の村として知られ、二つの村は共にユネスコ世界遺産に登録されている。

 

瓦葺・茅葺の伝統家屋「韓屋(ハノッ)」が見られる。150戸ほどの家屋が現存し、今もなお生活している。

 

「香壇(ヒャンダン)」

一際大きな屋敷に見えるが、復元された後は99間から56間に縮小されたそうだ。

 

「無忝堂(ムチョダン)」

縁側で住人がのんびり寛いでいる長閑な光景。

 

「観稼亭(クンガジョン)」。こちらでは、遠足に来た可愛い幼稚園児たちに出会った。とても賑やかだった。

とっても暑い日だったので建物の陰で休んでいると、園児達も汗びっしょりだった。

でも、彼らは元気いっぱいで賑やかだった。

 

「旌忠碑閣(ジョンジュンビガ)」↓

 

 

頭に荷物を載せて歩く女性。

 

このような荷物運びの光景は、ソウルの街中でも見られる。

ソウルの下町で料理を載せたアルミの盆を頭上に載せ、出前をする人を見ることがある。

また、ソウルの北村(プッチョン)という人気エリアのコンビニ前のテーブル席で休んでいた時、盥のようなものを頭上に載せた物売りの女性が近寄って来たことがあった。その盥の中にはミョルチ(煮干し)がいっぱい入っていて勧められたが、私達が買いそうもないので、その女性はそのままコンビニへ入って行った。

 

この日は、良洞マウルの入口付近しか周ることが出来なかった。9月半ばというのに、気温36度もあったのだ。それ以上歩くことを断念し慶州へ戻った。

釜山のホテルへ戻った時、ホテル前のコンビニ店の店員さんがその日の気温を教えてくれたので、よく覚えている。

(終)