yuanzi の徒然日記

G.G.世代旅好きオバサンが綴るブログです

ベトナム中部のビーチリゾート ダナンの旅

絶品ヨーグルト

 

2015年1月、ベトナム中部のダナンのツアーに参加した。ダナンへは成田空港から直行便が就航していて、確かそのことを謳ったツアー名だったと記憶している。

ツアーと言っても、私たち夫婦以外は一人参加の女性だけの計3名だったので、個人旅行にガイドさんがついたような感じでラッキーだった。

ベトナム中部の都市「ダナン」は、このツアーでも訪れたベトナムの古都「フエ」、外国人観光客に人気の「ホイアン」や「ミーソン遺跡」へ行くのに便利なところだ。

 

そして、まだまだ知られていないのが、ダナンのビーチリゾート。ダナンのビーチは、ホワイトサンズ(白い砂)というサラサラとした砂浜が特徴。アメリカのフォーブス誌が選定する『世界の魅惑のビーチベスト6』に選ばれたこともあるそうで、知る人ぞ知るビーチスポット。

 

宿泊した「プルマン・ダナン・ビーチリゾート」↓

(ダナンのビーチ:Pixabayより)

 

近年リゾート開発が進み、長く続くビーチ沿いには高級ホテルや別荘など数多く立ち並んでいる。

翌日の移動中、別荘らしき素敵な建物群を見た時は、驚きとともに「わぁ~、凄い!」と思わず声を上げてしまった。

 

夫も私もベトナムは二度目、しかしダナンは初めての訪問地だった。帰国日の前日、半日ほどのフリータイムにホテルから少し距離があるダナンの街中へ行くことにした。ホテルのコンシェルジュにダナンの街で美味しい店を尋ねてみた。すると、民族舞踊を見ながら食べられるレストランを強く勧められた。が、この旅行中すでに民族舞踊は見たので、それ程そそられる提案ではなかったが、取り敢えずお礼を言って出かけた。

 

ホテル前の広い道路は、シーズンオフのせいか通リ過ぎる車の数はあまり多くない。バスがあるかどうかも分からないので、ホテルのエントランスから当然のようにタクシーで出掛けた。

翌日は帰国日で、その上物価が安いから大丈夫だろうと両替もせずに出掛けてしまった。ところが、思ったよりタクシー代が掛かり、降りた時は「どうしよう・・。」と不安に駆られた。二人のベトナム・ドンを合わせても民族舞踊のレストランどころではない、帰りのタクシー代さえもあやしい。クレジットカードを使うのは気が進まないので、街歩きより先ず銀行探しに奔走することになった。

ハン川という大きな川沿いの通りに出たら、やっと銀行を見つけ急いで入って行った。カウンターで日本円を両替してほしい旨を伝えると、対応した行員の若い男性は何だかニヤニヤ笑っている。彼は席に戻りレートを調べたあと、電卓を叩いて数字を私に見せた。つまり、この金額になるがいいかということだ。もうベトナム・ドンに両替できれば文句は言わない、そんな心境だったので「OK!」と返事をした。

そしたら、彼は再び自分の席に戻り、自分の財布を取り出して来た。彼の財布からベトナム・ドンを出して私に渡してきたのだ。その時は不思議な気がしたが、取り敢えず受け取り銀行を出た。それから外に出て夫に聞くと、「もしかしたら・・。」と薄々思い始めた通り、その銀行は日本円の両替をしていないと夫は言う。今となっては、外国為替を取り扱っていたかも不明。

しかし、計算してみても不法な金額ではないし、彼自身の財布から出したドンだから偽札でもないだろう。

 

その時、かつて北京の街中で両替をしようとした時に銀行をたらい回しになったことを思い出した。8月の暑い最中、あのだだっ広い長安街を渡るだけでも大変な思いをしたことがあったのだ。

 

兎にも角にもやっと落ち着き、チャンフー通りへ戻って街歩きを開始。最初に行った所は「ハン市場」。

1階は食料品や日用品、2階は主に衣料品が売られていた。アジアの市場で感じる熱気や活気がある。が、どこか日本にはない雰囲気や匂いを感じ、いつものように圧倒される。

 

次に見たのは「ダナン大聖堂」。1923年フランス統治時代に建てられた、淡いピンク色の素敵な教会。

 

更に通りを下って行くと、ホテルで勧められたレストランがあった。もはやレストランで優雅に食事する気力が失せていたので、スルーすることにした。

 

その後ハン川の畔に出たら、こんな橋に辿り着いた。

前回のベトナム旅行(2011年)の時に購入した『地球の歩き方』には載っていなかったスポットで、偶然の発見だった。

「ロン橋(ドラゴンブリッジ)」、2013年に開通した橋のようだ。

夜のライトアップ。毎週末には龍の口から火と水を吐くショーが開催されるそうだ。

 

ハン川の対岸にはこんな像も・・。マーラインにそっくり! 身体は鯉、頭は龍だとのこと。時々口から水を吐くそうだ。川に突き出した「DHCマリーナ」と呼ばれる場所、その桟橋は”愛の桟橋″と言われ恋人達のデートスポット。南京錠を掛けて愛を誓う場所でもあるそうだ。(写真:Pixabayより)

 

ドラゴンブリッジの近くに「チャム彫刻博物館」があったが、時間的に入るのは無理だったので断念。

その後、歩いて橋を渡ってからタクシーを拾いホテルに戻った。

 

すでに外は薄暗く、ホテルの近辺で夕食の店を探すも開いている店が見つからず、やっと一軒のカフェを見つけて入った。でも、早くホテルに戻ってゆっくりしたかったので、テイクアウトにすることにした。

ところが、メニューを見てもベトナム語はさっぱり分からない。サンドウィッチという単語が何とか通じたはいいが、今度はテイクアウトを伝えるのに一苦労。いつも私に任せっきりの夫が見かねて話してくれた。が、彼らが英語の理解が難しいのだ。店員さんは二人がかり、やっとこちらの言いたいことを理解してくれた。

でも、彼らは嫌な顔をすることもなく、絶えずニコニコ笑顔で応対してくれた。両替をしてくれた銀行員、このカフェの店員さん、みんな穏やかで優しい人達と出会えて本当に良かった。

 

ホテルの部屋に持ち帰って食べたサンドウィッチが、これまた凄く美味しかった‼ 正直なところ、あまり期待していなかったのだが、日本にはない味付けでとっても美味。それに付け合わせの野菜や果物までBOXに沢山入っていた。

 

さて、これからがこのブログの本題。

滞在中、ホテルの朝食は楽しみの一つだ。特にアジアのホテルは、その国の料理を始め西洋・中国・日本と様々な料理が並ぶ。最近では韓国料理もよく見る。

 

自宅の朝食に欠かせないのがヨーグルト。でも、旅先では滅多に食べない。というのは、日本のヨーグルトほど美味しいものに当たったことがないからだ。

ところが、このホテルのヨーグルトは「なにこれ、メチャクチャ美味しい!」と唸ってしまった。

小さな瓶に入ったそのヨーグルトは、カウンターの内側にあるガラス製の冷蔵庫に入っていて、その度ごとにスタッフにお願いして取り出してもらう。その小瓶にはラベルも何もないので、このホテル特製のヨーグルトのようだ。

微かに薄茶色でほんのり甘味があり、ふんわり滑らかな舌触りで何とも言えない美味しさだった。酸っぱいプレーン味が好みの人にはどうか分からないが、私にとっては食べたことがない最高の味だった。

 

TVでベトナムのプリンやデザートが美味しいと紹介された時に、ベトナムのヨーグルトについて検索してみた。そしたら、ベトナムの市販のヨーグルトも美味しいという記事がいっぱい出てきた。ベトナムの家庭では自家製ヨーグルトもよく作るそうで、レシピもいくつも出ていた。

 

それで作ってみたベトナム風ヨーグルト。

 

あのホテルのヨーグルトにはとても追いつかない味だけれど、ちょっと甘すぎるのを除けば、まあまあだった。

 

始めは不思議だったベトナムとヨーグルトの関係性。でも考えてみれば、ベトナムにはフランス統治時代の影響を受けた美味しい食べ物が沢山ある。中でもその代表が「バインミー」。だから、サンドウィッチも美味しかったのかもしれない。

 

美味しい発見や優しい人々との出会い、やっぱり旅はやめられない!